一眼レフの使い方

一眼レフカメラ撮影は、絞り優先モードがおすすめの理由

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プログラムモード(pモード)では、満足した写真が撮れない

先日、娘の学芸会がありました。
会場は、わが子の晴れ舞台とあって、撮影スペースには三脚をたて準備万端に、
撮影にのぞんでいる方が多かったです。

そんな中私の隣にいたお母さんは、会が始まる前から入念に
本番のシミレーションをしていました。

舞台に向けて何度も撮影し、写真の明るさを確認。
我が子の晴れ舞台に向けて万全な体制を整えていました。

いざ園児入場。
会場の照明は落とされ、暗幕で覆われた窓からは、光が入ることなく
暗闇になりました。

再び写真を撮るお母さん。
写った写真を見て、となりにいた旦那様に

「やっぱり暗いよね。」
「どうしよう。」と。
せっかく予行練習までしたのに、水の泡です。

ちらっとみえた液晶画面には、Pの文字。
CANONの一眼レフのプログラムモードを意味しています。
プログラムモードは、一眼レフ初心者用に用意された、
全自動で写真の明るさを決めてくれる撮影のモードです。

Pモードにすれば、たいていのものが綺麗に撮れるようになっています。
しかし、このモードにも弱点があります。




全自動モードの弱点

暗闇、逆光など写る部分に極端な明暗差が苦手

明るいところが多すぎれば、暗い部分が暗くなります。
逆に、暗い部分が多ければ、明るい部分が真っ白になります。

プログラムモードでは、光に明暗差があると、適正な明るさにならないことがあります。
じつは、この現象、コンパクトデジタルカメラでよく起こります。

経験ないですか?
記念撮影の際、逆光だと顔が暗くなって写真が撮れなかったこと。
その場合、カメラがフラッシュを自動発光させます。

一眼レフで、全自動モード(Pモード)を使うのは、 コンパクトカメラで撮影しているのと一緒です。

せっかく、いいカメラを持っているのに、その性能を使わなければ
宝のもちぐされです。
結果的にそのママさんは、ストロボを発光させて撮影されていました。
人物とカメラに距離があれば、ストロボの光は届きません。

全体的に真っ暗な写真になります。

じゃあどのモードにすればいいの?

絞り優先モードにする。

絞り優先モードというのは、f値を自分で決め、
その他を自動で、ちょうどいい明るさにしてくれるモードです。

 

pモードと絞り優先モードの違いは、明るさの決め方にあります。

  • Pモードは、写真全体を平均的な明るさになるようにします。
  • 絞り優先モードは、写したい部分の明るさを、ちょうどよくなるようにします。

 

絞り優先モードを使うには、絞りについて理解しておいたほうがいいです。


絞りってなあに?

一眼レフをうまく使いこなすために、最低限必要な知識の一つとして
絞りとシャッタースピードの関係があります。

f2.8で撮影。後ろがボケている

 

絞りとは、背景をぼかしたり、くっきりピントを合わせたりを調節する機能です。
シャッタースピードは、動いているものを止めたり、ブラしたりを調節します。

それ以外に、絞りとシャッタースピードは、写真の明るさを調節する役割があります。

絞りとシャッタースピードの組み合わせで、写真の明るさが決まります。

写真が暗いのは、絞りとシャッタースピードの組み合わせが、
うまくいっていない時に起こります。

写真は、適量の光をカメラに通すことによって、画像になります。
カメラに通す光が、多ければ真っ白に、少なければ真っ暗に写ります。

光の量をちょうどいい量にし、綺麗な写真にするには、
絞りとシャッタースピードが適正でなくてはいけません。

 

ダイヤルを回すと、絞り値が変更します。

学芸会のお母さんの失敗例から改善策を考える。

学芸会の話にもどります。

お母さんは、Pモードで撮影して暗かった。

絞りとシャッタースピードの組み合わせがうまくいっていない。

暗さを解消するには、

絞り優先モードに変える。

会場が暗いので、F値をF2.8など使っているレンズの一番
小さい数字にします。
(これを開放値といいます。)

開放値にすると、シャッタースピードの設定が、自動的に速くなります。
よって、暗いところでもぶれずに明るい写真が撮れます。

もし、この設定で、シャッタースピードが1/125以下になるようなら
ISO感度を高感度に設定します。

 

ISO感度を高感度に設定する

暗い場所での撮影で大事なのが、ISO感度の変更です。
ISO感度を6400のように高感度に設定します。

高感度に設定したISO感度とレンズのF値を開放値にすれば、
フラッシュいらずで、綺麗に撮影できたはずです。

絞り優先モードに向いている撮影シーン

人物、集合写真、風景、花や小物、料理は、絞り値を操作して撮影する被写体です。

 

人物、お花などのシーン別モードは、撮るものに合わせて変更しますが、

絞り優先モードなら一つのモードでこれらを撮影できます。

絞り優先モードは、万能モード

写真は、絞りとシャッタースピードの組み合わせで写ります。
撮影の際には、必ずどちらかの値を決めシャッターを押します。

絞りが開放値になるにしたがって、シャッタースピードは速くなり、
絞りが、絞られるにしたがって、シャッタースピードは遅くなります。

例えば、背景をぼかしたいから、F2にする。
ピントを合わせたいからF16にする。

絞り値を決めれば、カメラが自動で光を測定し、適当なシャッタースピードを決めてくれます。

  • F2の時は、1/1000
  • F16の時は、1/30

といったように。

どちらも同じ量の光を、カメラに通して適量の明るさの写真が撮影できます。

この仕組みが、頭に入っていれば、わざわざ他のモードで撮影する必要はありません。

 

シャッタースピードってなに?

シャッタースピードは、動きのあるものを撮る時に重要

人物撮影だと、1/250以上のシャッタースピードから、速いシャッタースピードと言われます。

 

新幹線などもっと動きの速いものは、1/1000以上のシャッタースピードに設定すれば、

ブレずに止まっているかのような写真が撮れます。

 

スポーツなど動きを止めて撮影したい場合は、シャッタースピードを速くします。
シャッタースピードを速くするということは、自動的に絞りが開放に近くなります。

絞りが開放値になるにしたがって、シャッタースピードは速くなり、
絞りが、絞られるにしたがって、シャッタースピードは遅くなります。

これさえ頭に入っていれば、シャッタースピードを速くしたいシーンでも、
絞り優先モードで、絞り値を開放方向へ設定すればいいだけです。

 

絞りを変えて色々撮影してみる。

同じものを絞りを変えて撮影すると、違いがよくわかります。

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書いてるひと:椿 さおり

女性ファッション雑誌の撮影をメインにフォトグラファーとして活動しています。 6歳の女の子の母でもあります。 娘が生まれるまでは、写真を撮ること=仕事でした。 こどもを授かってからは、早い成長に負けじと思い出写真を撮る日々です。 そんな日々で感じた、仕事とは違う視点や撮影方法を役に立つ形で共有できたらと思いブログで書いています。

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