一眼レフレンズの選び方

単焦点とズームレンズどっちがいいの?

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一眼レフユーザーや写真愛好家の方なら
一度は、思ったことがありませんか?

単焦点レンズとズームレンズはどっちがいいの?

単焦点とは、焦点距離が50mmなど一定に決まっているレンズです。

単焦点レンズの良いところは、レンズが明るく描写がいいところです。

 

ズームレンズは、28ー55mmなど同じレンズで焦点距離を変えられます。

ズームレンズの魅力は、1本のレンズで近くから遠くまで撮影できることです。

高倍率ズームレンズは、広角、標準、望遠の3本分のレンズが1本に集約されています。




私が思う結論は、

用途によってどっちがいいのか決まる。

私は普段、単焦点レンズのcanon 85mm /f1.2
とズームレンズのcanon70-200mm/f2.8を使っています。

この2本のレンズの共通点は、85mmという焦点距離です。

同じ焦点距離でも用途によって使い分けています。

単焦点85mm/f1.2の特徴

 

  • オートフォーカスがズームレンズに比べ遅い
  • レンズの開放値が明るいので背景ぼけがよくぼける。
  • 画像がきれい
  • ピントぼけや手ぶれが多い

 

ズームレンズ70-200mm/f2.8の特徴

 

  • オートフォーカスが速い
  • 背景は単焦点ほどぼけない
  • 画像はシャープ
  • ピンぼけや手ぶれが少ない

2本のレンズの用途の違いは?

私が撮影するのはモデルさんを被写体としたファッション撮影です。
撮影方法は、モデルさんを歩かせたり、カメラもそれに合わせて
動いて撮影します。

よく晴れた日にf2.8,1/1000の露出で
同じ撮影方法の場合。
2本のレンズを使用したときの違いは、

単焦点85mmの場合
オートフォーカスが遅く、ピンぼけが多い
手ぶれが多い

ズームレンズの85mmの場合
オートフォーカスが速く、ピンぼけが少ない
手ぶれ補正がレンズについているので、手ぶれが少ない

といった違いがでます。

動いているものを撮るときやカメラ自体も動いて撮影する時には
ズームレンズの85mmを使います。

では、単焦点の85mmの用途は?

単焦点85mm/f1.4のレンズの魅力は、
f1.2という開放値にあります。

背景をぼかして、一点にピントを集めたい時には
雰囲気のある美しい写真を演出してくれます。

動きの少ないものや座ったポーズのポートレイト撮影に使用しています。

再び、
単焦点レンズとズームレンズはどっちがいいの?

どっちもいいです。レンズを選ぶ際に重要なことは、
何を撮って、そのためにどういう機能があるといいのかを確認することです。

レンズを選ぶ際に重要な確認事項

  • 開放f値はいくつ?
  • 焦点距離は何ミリ?
  • ​手ぶれ補正機能はある?

開放f値の違いで、撮れる写真が変わってくる

同じ焦点距離でも開放f値の違うレンズが発売されています。

f1.2などの開放値が小さいレンズは、

  • 背景をぼかしたい。
  • いつでも手持ちで撮影できる。
  • 暗い場所でも明るく撮れる

f4などの開放値が大きいレンズは

  • 写真全部にピントを合わせたい
  • いつも三脚を使用する。
  • 明るい場所での撮影が多い

焦点距離の違いで撮れるものが変わる

単焦点

  1. いつも同じ写りの写真を撮りたい。
  2. 描写が美しい写真が撮りたい。

ズームレンズ

  1. 近くや遠くも一本のレンズで撮りたい。
  2. 持ち物を軽くし、機動力を重視したい。
  3. 描写よりも機能性を重視

手ぶれ補正機能があれば手持ちで撮影できる

望遠レンズは、長くて重いので手ブレしやすいというデメリットがあります。

なので、望遠レンズには手ぶれ補正機能が付いています。

手ぶれ補正機能があれば、三脚を使わなくても手ブレせずに撮影できます。

 

単焦点、ズームレンズのどちらがいいのかという
答えは、それぞれ違う。
自分にあったものがベストだとおもいます。

 

初めての単焦点レンズは、標準レンズから始めるといい。

​どの単焦点レンズ買えばいいのかわからない
ってことないですか?

私も一眼レフに興味をもち始めたばかりの時はそうでした。
焦点距離も絞り値もわからない。
レンズに書いてある数字の意味も、選び方もわからなかったです。

ズブの素人の私は、写真の専門学校にいってそれらを学びました。
一番最初に勧められたのが、35mm換算の単焦点の50mmレンズ。

標準レンズともいわれています。
生徒は、みなcanonやnikonのカメラに
50mmレンズをつけて、人物や風景を撮影しました。

50mmレンズは、人の目に近い見え方をすると言われています。
すべてのレンズの中心として、標準レンズと呼ばれています。

標準レンズは、料理、風景、人物と幅広いジャンルのものを撮影することができます。

カメラは、レンズを通すと、
広く見えたり、小さく見えたり、大きく見えたりします。

はじめは、どのレンズを使えば、どれくらいの大きさに写るのか、
どの範囲まで写るのかなどの感覚がわかりません。

私の場合、今でこそ、この場合は、100mmがいい。とか
この狭さは、24mmくらいじゃないと広く写せないなあ。
など瞬時にわかりますが、基準がないとその感覚は身につきません。

この広い、遠いの感覚の基準が、標準レンズになります。

もしこの先、写真に末長く興味を持ち続けるのであれば、
単焦点は、標準レンズから始めることをおすすめします。

標準レンズって何mm?

35mm換算のフルサイズ一眼レフをお使いの方は、50mm
APSーC一眼レフをお使いの方は、35mmあたりのレンズのことを標準レンズと言います。
単焦点、初心者

ややこしいんですが、
デジカメのセンサーサイズによって写る範囲が違ってきます。
特にAPS-Cカメラをお使いの方は、50mmではなく35mmの方が
レンズと肉眼の差がなく、見た目の感覚に近いです。

それは、APS-Cのカメラは、フルサイズのカメラより写る範囲が狭く
1.5倍の焦点距離になるからです。

35mm×1.5=52.5mm
50mm×1.5=75mm

75mmというと、肉眼より少し望遠に見えます。

APS-C一眼とフルサイズ一眼の見え方の違い

単焦点50mmレンズをAPS-C一眼とフルサイズ一眼につけて
同じ位置からISO800.F2.8.1/350の同じ条件撮影。

フルサイズ一眼で撮影(CANONフルサイズ一眼)
一眼、単焦点

APS-C一眼で撮影(CANON EOS KISS)
一眼、単焦点,APS-C

APS-C一眼で撮影したほうが、望遠に写っている。

各社のAPS-C一眼の初心者用単焦点レンズ

単焦点レンズの多くは、シビやな描写を求められる、
プロ向けに作られているためとても高価です。
初心者の方が、単焦点レンズを楽しみたいと思っても
気軽に手を出せる値段ではありません。

ですが、数は少ないですが50mmレンズなど
よく使われるレンズは、初心者向けの安価なレンズが出ています。
単焦点レンズの入り口として楽しんでみてください。

CANON EF50mm f1.8
canonの初心者向けレンズは、フルサイズ換算の50mmのみ。
eos kissシリーズのカメラにつけると、75mm相当の中望遠レンズになります。
​開放値もF1.8と明るく、背景をぼかして撮る、
人物ポートレイトや赤ちゃん、子供を撮るのにいいレンズです。

APS-CサイズのEOS KISSシリーズのレンズ

AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G DXフォーマット

ニコンは、35mmに安価なレンズがあります。
D5500などのAPS-C一眼レフの標準レンズとして使用できます。

NIKONのAPS-C一眼レンズ


単焦点レンズは、
フォトグラファーの個性を引き出すツール

レンズの性能、価格帯も多様にあって、
どれがいいレンズなのか迷われている方もいるのではないでしょうか?

今まで、私が使った事あるレンズは、
canon,nikon,マミヤ、富士フィルム、ハッセルブラッドです。
どのメーカーのレンズも一級品で綺麗にシャープに写真を映し出してくれます。

ですが、同じものを撮ってもメーカーによって写り方に癖みたいなものもあるんです。
nikonは、シャープでくっきりとかcanonは柔らかい描写とか。
あくまでも、個人的な感想で、誰かに説明できるようなはっきりとした
データーではないんですが。

フォトグラファーはみな、好みのレンズがあります。
どのメーカーのどのレンズがいいの?と聞かれても
私は、canonの85mmが好きでよく使うよ。ぐらいにしかいえません。
ですが、こういう会話は、よくします。

好みのレンズを発見できることが、写真上達の近道でもあり、
写真を撮る楽しみにもつながっていきます。
奥深いレンズの世界を楽しんでみてください。

レンズは資産!?
レンズは、デジカメと違って大幅な価格の下落がありません。
使わなくなったレンズを下取りに出して新しいレンズを
購入するといったこともできます。




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書いてるひと:椿 さおり

女性ファッション雑誌の撮影をメインにフォトグラファーとして活動しています。 6歳の女の子の母でもあります。 娘が生まれるまでは、写真を撮ること=仕事でした。 こどもを授かってからは、早い成長に負けじと思い出写真を撮る日々です。 そんな日々で感じた、仕事とは違う視点や撮影方法を役に立つ形で共有できたらと思いブログで書いています。

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